~秋の巻~ 

 

 神奈川県立 生命の星・地球博物館         

 

 

 

 

今月は湯河原のお隣り、小田原市にある生命の星・地球博物館のご案内です。

  

 

 

博物館入り口。道をはさんだ隣りが温泉地学研究所。

近くの山には、豊臣秀吉が小田原城攻略のさいに建てた「一夜城」跡があります。

 

月曜休館(他に館内整理日の第2火曜もお休み)   9時~16時半   大人520円  

 

 

 

 

博物館では地球誕生から現在までの46億年の歴史と生命の多様性をテーマに、隕石(いんせき)から巨大な岩石、鉱物、植物、恐竜をはじめ多様な生物など1万点にも及ぶ実物標本を展示しています。

 

上は、さまざまな隕石の標本。

 

 

 

  

 

左:大陸が割れ始める大地溝帯にあるアフリカ・ジブチ共和国のトラバーチン。トラバーチンはマグマ活動で熱水の噴き出すところにできる石灰質の岩石です。

右:枕状(まくらじょう)溶岩の壁。海底火山から噴出した溶岩が海水で冷やされ、枕のように丸くなって固まったもの。

 

 

 

 

 

  

 

左:最古の生命化石を電子顕微鏡で見たもの。オーストラリアにある35億年前の地層から発見されました。細胞がつながった形の細長い原始的なバクテリアです。

右:西オーストラリア・ハメリンプールの海で産出したストロマトライト。ストロマトライトはシアノバクテリアという微生物の活動によって作られたもので、シアノバクテリアは光合成を行い、酸素を放出します。この活動によって地球は20億年前頃から海中や大気が酸素で満たされ、生命あふれる惑星になっていくのです。

 

 

 

 

 

さまざまな鉱物。

この博物館の鉱物や岩石類の展示はとても充実していて、見ごたえ十分です。

 

 

 

 

エディアカラ生物化石群。

今から5億3000万年前に「カンブリア爆発」と呼ばれる有名な爆発的生物進化が起こりましたが、実はそれに先立つエディアカラ紀(6億3000年~5億4000万年前)にすでに複雑な生物が誕生していたことがわかりました。クラゲの祖先とみられるランシャネラ・レビスや外骨格を持つ最古の生物のクロウディナがそうです。

 

 

 

 

 

恐竜の化石コーナー。

左右を横切っているのは巨大なディプロドクス(大型草食恐竜)。

その右側奥に、実物の化石で組み立てられているエドモントサウルスがいます。

中央奥はマンモス。

最初に恐竜が出現したのは、約2億3000万年前。当時の世界はワニ類である巨大両生類が支配していましたが、大陸分裂の大惨事によってワニ類の多くが絶滅したのち、ジュラ紀に入って恐竜が大繁栄を遂げたのです。

 

 

 

 

 

哺乳類コーナー。

2億年前、一部の恐竜が羽毛をはやし現在の鳥類へつながりましたが、6500年前にすべての恐竜が絶滅し、かわりに哺乳類が繁栄し世界中に広がっていきました。

こうした動物たちの展示は上野の国立科学博物館のスケール感が格段ですが、当博物館もなかなか充実していて、とても見やすい展示方法になっています。

 

 

 

 

 

神奈川の自然を考えるコーナー。

中央の化石標本は、約2000万年前の中新世に暮らしていた、謎に満ちた生き物デスモスチルス。

当時の地球は気温が高く、神奈川県の丹沢や伊豆半島もまだなく、日本の沿岸には島々と浅い海が広がっていました。デスモスチルスは海岸や海を泳いで暮らす大型海生哺乳類で、復元した姿はカバに似ていますが、むしろジュゴンや象に近いと言われています。

残念なことに絶滅してしまったので、詳しい生態はまだわかっていません。

 

 

 

 

 

3階から1階の展示室を見下ろしたところ。